恐慌への道しるべ: 【NYマーケット】量的緩和が株価を支える・・・しかし、我々庶民の生活は株価では支えられない。
昨年の12月21日にECBが3年物無制限資金供給オペ(LTRO:Long Term Refinancing Operations)を実施して、4,892億ユーロもの資金を供給しました。
これは不胎化政策をしていなければ単純に量的緩和になるのだが・・・実は隠れ量的緩和(QE)ではないかなんて説もある(苦笑)
この3年物LTROにもいろんなリスクがある。
ロイター, 危険はらむECBの長期流動性供給オペ、日米欧とも薄商いの株高
中央銀行家も正直楽ではないな。
しかし、これが実施されて以降、欧州の株価は順調。
アメリカの株価も順調。
ついでに商品価格も見ておきましょう。
dowery権ウェストバージニア州は何ですか
やはり上昇モードだ。
そして、2月末にはLTROの二回目が実施される。
ロイター, 2月のECB3年物オペ、金融機関の応札は12月の倍近くに=報道
規模は大きそうだ。
また、アメリカも量的緩和が実施されると予想する人々が多い。
ロイター, ロイター調査:米QE3、雇用統計後も半数以上が実施予想
量的緩和が実施されると株価や商品価格でプチ・バブルが生じる。
参考までに2010年11月から実施されたQE2(合計6,000億ドル分の米国債購入)の時の株価や商品価格のチャートを見ておこう。
2010年8月末日のジャクソン・ホールでのバーナンキFRB議長でQE2が実施されることが伝えられると株価は上昇し始め、11月からQE2が実際に行われるようになると株価はさらに上値を伸ばし続けた。
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同時に商品価格も上昇していった。
しかし、QE2が実施されて我々は豊かになったか?
そんな難しい質問ではなく、簡単に。
雇用は増えたか?
失業は減ったか?
恐らくそうではない。
私は個人的にだが、量的緩和が株価を支えることはあっても、庶民の生活を支えることは無いと思っている。
リストラで最小限の人的資源で業績を改善させている企業が、自社の株価が量的緩和の効果で上昇している時に、雇用を拡大するなんて思えないからだ。
でも、そんなの金儲けにはどうでも良いのだ。
先日も少し書いたけど、ECBが3年物無制限資金供給オペに対する担保基準の緩和を実施して、応札額が1兆ユーロになるとかならないとかいろいろ言われている。さらに今年上半 期にアメリカでQE3が実施されるのであれば、リスクマネーがじゃぶじゃぶ溢れてきて、間違いなく株価(や商品価格)は上がるだろうね。
アメリカはどのように多くのウクレレを持っていません
ぶっちゃけ、量的緩和合戦になればファンダメンタルズなんて関係ないのだ。
さっさと「株を買え・商品を買え」ということだ(笑)。
ただ、わからないのはユーロの動向だ。欧州の金融機関への不安が一時的には消えるからユーロが上昇する可能性もあるんだけど、ECBのBSは毀損するので、ユーロが一方通行で上昇するとは思えないな~。
これもアメリカがQE3に踏み切れば株価はさらに上昇して、ユーロも上昇する可能性が出てくるかなとも思える。
難しい。
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